セクシャルマイノリティの生き方に触れる。現役SM女王様が教えてくれた多様性の認め方
こんにちは。
大阪在住デザイニストのよら( @yora_designist )と申します。
突然ですが、僕は思いっきり男性脳で目的のない会話が苦手だったりします。
よくあるじゃないですか。LINEやメッセンジャーのやり取りでもこういうの。正直めっちゃ苦手です。
あなたの中でもう答え出てるんじゃないの?と思ってしまうんですね。
何かの記事でも見たけど極論「女性の悩み相談は解決しなくて良い」というもの。解決策の議論ではなく共感が目的の会話ということなんですが、まさにこれ。
こういう気持ちは分かるし対処もできるんですが、心の底からの理解はできていないんだと思います。
そのぐらい女心、ひいては女性という生き物を理論でしか理解できていない理系男子の僕が様々な女性の生き方に触れることで理解を深めていこうと企画を始めたら、いきなりディープな方と対談することになりました。
SMの女王様という生き方
対談相手はセクシャルセラピストの「にじの青( @Nijinoao888 )」さん。
10歳ぐらいで自分の異変に気づき、悩みながら生活していた時にSMという世界に出会ったそうです。
自身と同じく理解されにくいマイノリティな世界。
僕にとっても未知の世界。
禁断の扉のように見えるけど本当に禁断なんだろうか?
青さんに話を聞いてみると「どのラーメンが好きなの?」という話と似ているとか。
ダメだ、全然分からん。どういうこと?
SMはコミュニケーションだった
話を聞いているとSMのイメージが全く別のものに変わってきました。
僕のイメージでは「とにかくイジメられたい」「痛ければ痛いほど良い」という人が集う世界だと思っていたんですが、どうやらそうではなく相手(お客さん)の求めていることを汲み取って提供する対話ありきのサービス業ということでした。
特に外の世界では理解されづらい内容なのでお客さんは常に抑圧されています。その居場所を作ってあげる。そのためにはまずその人を認めることだと青さんは言います。
お客さんによっては痛いのは苦手な人もいるし、攻めの強さにも段階がある。身体のこの部分は大丈夫だけどこの部分はダメ。
触覚じゃなくて聴覚を刺激される方が好きな人もいる。
本来は違う趣味の人たちを「SM好き」という言葉で雑にカテゴライズしてしまいがちですが、実はそうじゃないってことです。
プレイの中で相手の反応や息遣いからドンピシャなところを探しに行く。そして一人ひとりの違いを認め、居場所を作ってあげる。大丈夫だよと。
それはもうセラピーに近いと語られていたことに妙に納得しました。
マイノリティであることは誰かの役に立つ
楽しいことも辛いことも、その他大勢の一人だと思い知らされることもマイノリティとしてその他大勢から弾かれることも、全て自分の経験です。
今回対談した青さんも一人で悩んできた経験があります。その痛みが解るからこそ今は同じように悩む人を救うことができているんだと思います。
自らがマイノリティだからこそ気づけることがある。
それってめちゃくちゃ武器だと思うんですね。
その他大勢に向けた言葉が響かないのはその他大勢はマイノリティの集合体だからです。
みんなちょっとずつ違うんですよ。ストライクゾーンが違う。なのに雑にカテゴライズして「みんな一緒( ´∀`)人(´∀` )ナカーマ」みたいにしたら当然響かないですよね。
マイノリティは個性。自分の個性を自分で認めてあげれば自然と尖ります。尖った武器はよく刺さる。
自分に胸を張ればいい。
尖ることが目的になっちゃうと個性や本心とズレてきます。嘘が混ざるとあとが辛い。
偽ることは無限地獄です。これは良くない。
どうせ社会は小さなマイノリティの集合体なんです。個という単位で考えたらマイノリティという言葉もなくなります。
自分という個に胸を張ればいい。
自分はマイノリティじゃないと思ってる人はそこに安住して思考停止するんじゃなくて考えた方が良いと思う。
人から「変だと思われない」って世界に価値を感じているのはマジで危険です。そんなのちょっとの違いが見えただけでその人と別のカテゴリーに引っ越さないといけない。
そんなことしてたら疲れちゃいますよ。
コミュニティもそう。
混ざって仲良しごっこをしようって話じゃない。群れる必要なんかなくて個人個人がたまたま一緒にいるというか。
ただ『あなたはあなたなんですね』で良い。多様性を認めるっていうと大げさに聞こえるけど、違いって面白いですよ!
そんな生き方を青さんとの対談から学びました。
にじの青さん、ありがとうございました!
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