マーケティングは第3期へ-あなたは何のためにそれをするのか
皆さんは今やっている自分の活動や生活スタイルについて考えることはあるでしょうか?
僕はしょっちゅう考えています。で、しょっちゅうハマります。
- 考えてるんだけど上手くいかない。
- 上手いやり方をいつも考えているけど、なかなかね。
そんな人は割と多いんじゃないかと思います。
これって考えるべきものが何なのかが見えていない時に起こりがちな状態だと思います。
そんな中、大阪の入船温泉2Fにある「Motto」というイベントスペースで僕が所属しているわいざんサロンの夏の大勉強会が開催されました。
この勉強会がすごく良かったんですよ。
そこで、セミナーで得た知識・考え方を自分の活動、主に黒門カルチャーファクトリーの運営に当てはめて整理してみようと思います。
この記事を読むと僕と同じように「発信したいけどいまいちどうすれば良いか分からない」人の悩みが解消するかもしれません。
登場人物
目指すべきは最愛のもの
今回のセミナーは3部構成で、トップバッターはアフロのマーケティングコンサルタントわいざんのマーケティングセミナーから始まりました。
マーケティングと聞くとなんか難しそうでよく分からんイメージがありますが、つまりは売るための仕組みづくりだとわいざんは言います。
そしてその仕組みを改善し続けて、ついには勝手に売れ続ける仕組みができたとします。
それがブランドというもの。なるほど、なんかイメージが湧いてきた!
僕は個人でWeb制作の仕事をしながら黒門カルチャーファクトリーを運営しています。
同じように何か自分で売ろうとしている人、サービスを提供する人にとってはこの仕組みづくりは避けては通れない道でしょう。
マーケティングは変化する
じゃあ仕組みを作ればいいわけなんですが、どうも昔のやり方が通用しなくなってきているみたいです。これは体感的に何となく感じている人もいるかもしれません。
つまりモノを買いたいと思う理由が変わってきているってことです。
それでいうと今は第3期「宗教の時代」に入っているようです。宗教、つまり代表者の思想や想いに人が集まってくる。だからこそ自分の想いを発信していけるブログやSNSはすごく大事になるということです。
どの商品も質が良い問題
コモディティ化(一般化)というらしいですが、つまりはどの商品も質が良く、どの飲食店も美味しく、どの制作会社でもホームページはキレイということです。
世の中の当たり前の技術が上がりすぎていて昔と比べて差別化が格段に難しくなっている。でも売らなければ商売は成り立ちませんよね。そのためには売れるものってどんなものなのかを知る必要があります。
売れるものは次の3つに分類されます。
売れるもの
- 質のいいもの=最高のもの
- コスパのいいもの=最安のもの
- 物語がある、応援したくなるもの=最愛のもの
圧倒的に質のいいものなら売れると思います。他の追随を許さない圧倒的品質。そこまでいけば差別化はできているので可能性は十分にあります。
しかし、どこの商品もそれなりに高品質な現代では、品質で差別化をはかるのがかなり厳しい。
しかも、頑張って最高のものを世に出したら1ヶ月後には似たようなコピー商品が出回ってたりする。
そうなると待ってる未来は値下げ競争しかない。ただただ消耗していく未来。キツイですね。
なので目指すべきは最愛のもの、愛されるもの。
そのために想いを出せる媒体、ブログやSNSを有効活用しましょうということです。
ブログ、SNS、もっと真剣にやろう…。
しかもブログもSNSも無料で提供されてる!
Youtubeはマーケティング
Youtubeを含め、サービス全般に言えることですが、サービスを享受する側になるのか、提供する側になるのかで大きく分かれます。
視聴者は享受する側、Youtuberは提供する側ということですね。
視聴者側だったら好きなように楽しめばいい。
でも、もし提供する側にまわりたいのであれば何のためにYoutubeをするのかを考えた方がいいとくっすんは言います。
上手くいかせるためにはテクニックや分析も当然重要です。
しかしそれよりも何のためにやってるのかを見つめ直すのがまず大事。
これ、色んなことに共通すると思います。
ブログもYoutubeもやり始めた頃はほとんど観てもらえなかったり、目の出ない時期が必ずあります。その時期にいかに続けられるか、モチベーションを保てるかはここにかかっていると思います。
くっすんもセミナー中に言ってましたが、モチベーションとか言ってる時点で多分苦しくなるんでしょうね。続けることが自分の生活導線上にないとやっぱり単純に負担が増えるだけ。
逆に言えばそこを明確にしておくことで数字に一喜一憂せずに続けられるということ。
これ、結構すぐに忘れちゃうので定期的に見つめ直したい。
生活導線上に自分の活動を置く。これめちゃ重要っぽい。
何よりもまず楽しむこと。そうなる環境を作れたら辛いとかそういうことじゃなくなる。
Why(何のために)から考える
ゴールデンサークルは人の心を動かす伝え方の順序を示した図です。
「Why」が中心にあり、「How」「What」の順に外側に広がっていきます。
この順序で伝えることが人の心を動かすには重要という考え方です。
なぜなら、人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされるから。
感情で買い物しているんですね。
これ体感として分かるなぁ。
正直「この商品じゃないといけない」ってことなんてほとんど無いんですよね。
それよりもどんな想いでやっているのかのが気になります。
黒門カルチャーファクトリーを例にすると、「こんなイベントやってます、こんなサービス始めました!」をいくら発信しても響かないということ。
つまり僕が伝えていかなければならない形はこうなります。
黒門カルチャーファクトリーがすることは全て新しい価値創造に繋がっているという信念をもって行っています。常識やしがらみ1つの破壊は1000の創造を生むと思っています。(Why)
私たちが新しい価値創造に繋げる手段は、既存の価値観を無視する場所の提供、実践から学べる機会、そして自分の好きを表現できる住環境のサポートです。(How)
それを実現する場所として地下の秘密基地が誕生しました。一度来てみたくなりませんか?(What)
誰かにとっての最愛のものになるためにはWhyの部分が重要です。
ここを伝える努力をしていく必要があるということですね。
あなたの場合はどうでしょうか?
想いは伝わらなければ意味がない
これまで書いてきたようにYoutubeでもブログでもSNSでも、中心にある大事な部分は同じ。
そこをまず明確にする。そのあとようやくツールを上手く使っていきましょうという段階に入ります。
想いを伝える手段は色々あります。
ただ、それぞれ特性があり、上手に付き合っていった方が確実に伝わりやすくなります。
例えば、ブログとSNSでは届く層が変わってきます。
SNSは繋がっている人に広がっていく媒体。初動は繋がりです。対してブログは気にしている人に無作為に広がる媒体。多くは検索からたどり着くなど、その人が求めている情報を提供することで広がる媒体です。
また、ブログは情報を蓄積していくことができるので、SNSほどリアルタイムじゃなくても求めている人に届けることができます。
そのためには届ける人が何を必要としているかを見極めるとより伝わりやすくなります。
SEOとは親切であること
検索からたどり着くことがメインとなるブログではSEOという言葉がそこらじゅうで見られます。
SEOとは簡単に言うとGoogleなどで検索した人が自分の情報を見つけてくれやすくする取り組みです。
せっかく発信するのなら届きやすい方がいいですよね。
その取り組みはいくつもあります。中でも情報を届ける言葉を選定するのは大事な作業になります。
これは検索する人がどういう言葉で検索するのかを考えるということ。
Googleなどによる検索は、検索ボックスに入力した言葉に関連するサイトが出てきます。
そのため、一ヶ月に一度も検索されていないような言葉でブログを見つけてもらおうと思っても難しいんですね。
じゃあ自分が届けたい言葉がどのぐらい検索されているか。それが分かったら便利だと思いませんか?
あるんですよ!そういうツールが!!
セミナーの中で講師を務めたぽこみちが紹介してくれたオンラインツールを載せておきますね。
- アラマキジャケ(検索ワードのボリュームを算出)
- keysearch Beta(関連ワードを検索)
- goodkeyword(よく一緒に検索されているワードを検索)
これらの他にも見出しを入れて章分けする、挿入した画像が何の画像かを設定するなどテクニックとしてはたくさんあります。
でもぽこみちが常に言ってることは届けたい相手に対して親切にすることが一番のSEOだということです。
これはほんとその通りだと思います。
見出しを入れることもキーワードを選定することも、全てそこに繋がります。
相手が欲しいことを考えて提供する。リアルの人間関係と考え方は同じよね。
Googleはそういうところも見てますからね。思いやりが一番のSEO。
黒門カルチャーファクトリーのマーケティングを考える
親切にすることが一番のSEOだ(ドヤァ)とか言っておきながら、黒門カルチャーファクトリーはWebサイト自体がありません。
無ければ見つけてもらうこともできません。不親切の極み!
これは現在制作中なので、またオープンしたらお知らせします。させてください。
その前にそもそもの部分が大切。
愛される場所にすること、ファンを作ること。そのためのWhy(何のために黒門カルチャーファクトリーを運営しているのか)の部分の発信。今できることとしてここをもっとしていかないといけないなと思いました。
実際に何をしているかはその後でいい。
黒門カルチャーファクトリーでは、レンタルスペースとして場所貸しをしてよくイベントを開催しています。
そんな時に集客が上手くいかないことがよくあります。
反応がなかった時はついついイベントの内容が良くなかったんじゃないかと思いがち。でもそれって本当に内容のせいなのか?
実は内容は良いのにちゃんと伝わってないだけじゃないのか?
それはイベントに限らず商品やサービスにも言えることです。
人は感情で物を買う。「何を」ではなく「なぜ」に動かされる。
愛される場所にするということは、黒門カルチャーファクトリーとして僕らが提供するもの(サービス、イベント)を必要とする人を集めるのではなく、僕らの信じることを一緒に信じてくれる人と歩むということ。
提供するものを必要とする人というのは、他のもっと良いものが見つかったら離れていきますからね。
愛される場所にするために、もう一度考えようと思います。
一度は理念を決めて行動していても、やってるうちに細かい状況への対応によってちょっとずつ忘れ去られていくこともよくあります。
そんな時にこの記事がちょっと立ち止まって振り返ってみる機会になれば嬉しいです。
この素晴らしいセミナーを開催してくれた(しかも無料!)わいざんサロンに改めてありがとう!