判断ミスで気づいた企画を止めてはいけない理由
4月上旬、緊急事態宣言でリアルな繋がりが激減する中、僕は1つの企画を立ち上げました。
遠隔合唱風にWe are the worldを歌おうというもの。
思いの外賛同が得られ、すぐさまパート分けをして動画を送ってもらっていたのですが、あろうことか僕は企画に一時ストップの指示をしてしまいました。
この判断ミスが原因で企画をリセットすることに。
企画は止めてはいけない。
自戒の意味も込めてその理由を書いていきます。
最後に今後のことを書いているので関わってくれる方はそこだけでも読んでもらえればと思います。
企画の概要
『We Are the Worldを歌おう』と称して集まらない合唱を企画しました。
集まらない合唱をしたい!
— よら|黒門支配人 水野嘉彦 (@yora_designist) April 2, 2020
1フレーズずつ歌っている動画を送ってもらい、繋ぎ合わせてサビは合唱に。
・オンラインでも繋がりは消えないこと
・自粛続きで様々なものが減退する中、生み出すこともできること
これを伝えたい。
ソロパート歌わなくてもOKなので、参加してくれる人はご連絡を! https://t.co/1U3shkZ6ow
時期的には緊急事態宣言が出されてまだ生活に慣れていないぐらいの時期です。
繋がりをなくしてしまうのはマズイなと。
企画はFacebookグループで進めることにしたので、グループの投稿でこのように説明しました。
僕らにできることはまずクラスターを作らないこと。これは大前提。
だからといって外との繋がりを絶つ必要はなくて、むしろ繋がりを作り続けることが大切だと思います。
家に居ることはクラスターを作らない意味では大切ですが、他人とのふれあいが減ることによって孤独を感じることが多くなってきます。
そうすると段々と病んできたり、ストレスがたまってDVに発展したり、免疫力が落ちたりとそんな流れに向かいます。
だからこそ繋がりを作ること、繋がっている事実という安心感は思っている以上に重要なんだと思います。
- オンラインでも繋がりは消えないこと
- 自粛続きで様々なものが減退する中、生み出すこともできること
これを伝える手段として集まらない合唱をしようという企画です。
1フレーズずつ歌っている動画を送ってもらい、繋ぎ合わせてサビは合唱にすることにしました。
僕が犯した判断ミス
We are the worldは多くのアーティストが参加し、ソロパートと合唱パートを繰り返します。
すぐにパート分けのベースになる資料を作り、参加してくれている人たちと共有して進めていきました。
カナダやスペイン、京都から動画を送ってくれたりと出だしは順調に進んでいたのですが、途中で偶然同じような企画を進めている団体と出会います。
そこはガッツリ音楽集団で、こことコラボできることになりました。
その団体が演奏するオーケストラ音源を使えることに。しかし原曲とテンポが違っていたため、原曲テンポで進めていた僕らの動きを一旦止めてそのオーケストラ音源のテンポで改めて収録する必要がありました。
ここが僕の判断ミス。
止めることのリスクを見誤っていました。
人の熱量や意義は時間と共に変化する
一時ストップをかけた後、想定していたとおりにことが運ばず昨日のFacebookグループでの報告に至ります。申し訳なさすぎて共有が遅くなってすみません。
人の熱量って何かを思いついた瞬間が一番高くて、そこから時間が経つにつれどんどん冷めていくものです。昨日はワクワクしてたのに一晩寝たら冷めてたなんてこともよくありますよね。
個人の熱量
やりたいと思った時が一番熱量が高い。冷めてから行動するのなんてかなりしんどい作業です。
だから今すぐやることってめちゃくちゃ重要なんですよね。
他人への伝達力
他人への伝達力にも影響します。
輪が広がる時は発起人の高い熱量に影響されて周りの人もやろうって思うもの。これは内容よりも熱量が重要だと思うのです。
社会的なタイミング
企画がスタートした時点では繋がりをなくさないことに一定の意味がありました。今もなくなったわけじゃないけど、社会が段々とオンライン化が進んだ生活に慣れてきてオンラインで繋がることに特別感はなくなってきました。
目的として挙げてたものは僕らがわざわざ示す意義が薄れているのは確実です。
水が溢れている地域の人に「水飲もうぜー!」と水を持っていってる状態です。
ストップをかけるというのはただ冷める時間を作る行為。
ストップするのであれば少なくとも再開のスケジュール、判断基準を決めて共有しておくことは必要でした。そうすれば多少なりとも参加者のモチベーションを維持するのに役立つはず。
本当は止めること自体やってはいけない痛恨の判断ミスだと今は思います。
リセットします
今回僕の判断ミスにより勢いを失い、時期を逃し、当初想定してた元の姿には戻れなくなりました。
今から誰かにお願いしたところで戻せません。
発起人として僕がすることは方針を示すことだと思います。
僕に謝られたところで何か事態が好転するわけでもなく、なんならその文字を読んでる時間を使わなければならない地獄しかありません。
なのでまず先に方針を示します。
企画の立て直し案
- オーケストラ音源は使用しない
- 参加者リストと担当パートを一旦リセットします
- これまで通りFBグループで進める
- 社会的意義は考えない
- 自分たちが楽しむためにやる
結論として企画は継続というかリスタートしたいと思います。
ここで止めてしまうこともできるけど、止めてしまったらおそらくそれは心の中にずっと住み着いて、事あるごとに顔を覗かせるようになります。
新たな仕掛けをする際に『できなかった記憶』がこびりついて選択肢を狭めたり、誰かが企画を立ち上げた時も『苦手意識』や『ネガティブなイメージ』で目を逸らす一種の呪いになる。
なのでどんな形であれ、完了させたいんです。
最初に思い描いていた理想の形にならずとも。
今からの僕の目標はそれになります。
だから今からでも参加してくれる人は僕のオナニーに付き合うことになります。
この上なく「お前が言うな」なんですが、その上で楽しんでもらえると最高です。
だいぶかっこ悪いリスタートですがこれでいきます。
立て直し企画のスケジュールなどは改めてFacebookグループに投稿しますね。
ここからは何の進展にも繋がらない謝罪なので読み飛ばしてもらえたら結構です。
参加してくれてる人は何も悪くないのに、必要のない罪悪感を抱かせてしまいました。本当にごめんなさい。
企画を止めることはもっと慎重にする問題。
それを今回の件で痛感しました。
参加してくれている人、楽しみにしてくれてた人、本当に申し訳ございませんでした。