クリエイター必見!Zoom画面共有でリテイクを減らす仕事術
Webサイト制作やデザインの仕事を始めてから10年以上が経ちました。
この仕事をしていると誰もが避けて通れない作業。それが修正作業です。
修正作業はより良い成果物にするために絶対必要なものなのですが、ここに大きな問題があります。
それは、感覚的な部分のすり合わせが難しいということ。
「もうちょっと右に」「少し明るくして」みたいなことですね。
これは人によって感覚が違うのですり合わせることが非常に難しいんです。しかし、IT技術の発展や僕らを取り巻くデバイスの変化によりこの問題を解決する方法が出てきました。
この記事では感覚的な部分のすり合わせを可能にする方法の1つを紹介します。
登場人物
修正指示の無限ループ
制作物が一発OKで通るなんてことはそうそうありません。あるとすれば依頼者がクリエイターの感覚にお任せしてくれている案件ぐらいです。つまり、ほとんどの場合制作に修正はつきものです。
それ自体はしかたないんですが、その修正部分が感覚的な内容の場合、依頼者とクリエイターの間で永久に繰り返されるかのようなリテイクが発生することがあります。この作業、目的地が見えてこないのでかなり辛い作業です。
この辛さを生んでいる問題は修正依頼1往復にかかる手間と時間がかかりすぎていたことでした。
修正依頼1往復の流れ
- クリエイターが制作物を依頼者に送る(ファイルサイズが大きいものはギガファイル便などのオンラインストレージを利用)
- 依頼者がダウンロード
- 制作物をチェック、修正点洗い出し
- 修正点をクリエイターに連絡
- 修正点に沿ってクリエイターが修正
- 制作物を書き出し(画像ならjpgやpng、動画ならmp4などのファイル形式に変換する作業)
- 1に戻る
概ねこんな流れです。
この時にクリエイターの作業負担を大きく左右するのがファイルサイズで、数百メガバイト~数ギガバイトのものを触る作業はPCの負荷も大きく時間がかかります。
もちろん依頼者視点では2のダウンロードや3のチェックにも時間がかかるんですが、それは依頼者側なので仕方ないとして。
一回の修正作業にそれなりに時間がかかる中でその指示が「もうちょっと右に」「少し明るくして」などと言われた日には地獄の始まりです。
修正を送ったら「あー、ちょっと行き過ぎ」とか「明るすぎ」という次の修正依頼。無限ループ…。
これによりクリエイターは多くの悲しみを抱えていました。
んー、なんか違うんだよなぁ。こうもうちょっとバーって感じで頼むわ。
バーってどういう意味でしょうかー。
スバババって感じだよ。分っかんないかなぁ。あとここもうちょい明るい感じで。
明るいってどういう感じでしょうかー。
まぁとりあえずやってみてよ。あ、なるはやで。
うぅー。
画面共有機能を使って一緒に編集しよう
このループにハマると地獄です。
なぜならこのやり方だと最後までズレを解消できないから。まぐれ当たりのために神経をとがらせないといけません。
そこでオススメしたいのが依頼者に編集作業に参加してもらう形。
スケジュールを合わせて目の前で修正作業をすることで無駄な書き出し・アップロード・連絡を省略できます。
しかし現場で一緒に作業なんてできない!というケースがほとんどだと思います。
そこで役に立つのがZoomの画面共有機能です。
動画クリエイターに「人の声を少し大きくBGMを少し小さく」みたいな感覚的な内容を伝えるにはZoomの画面共有機能が便利!
— よら|黒門支配人 水野嘉彦 (@yora_designist) May 2, 2020
PCの音を共有できるのがでかい。これで無限リテイクから解放される。デザイナーも救われる人がいるはずです。
感覚的な調整は依頼者に編集作業に参加してもらうのが一番早い。 pic.twitter.com/ncNZOb4g0V
この時は投稿にもあるように『人の声を少し大きく、BGMと効果音をほんの少し小さく』という作業をしてもらいました。
これを上の作業の流れでやっていたら何往復かして、最終的に納得いってないけどまぁいっかで終わると思います。
これができるのはZoomの画面共有にコンピューターの音声を共有という機能があるからです。
これでクリエイター側のPCで流れている音をこちらでも聴くことができるので直接的に指示することができる。
こんな方法あるなら最初から言えよ。
感覚のズレもかなり解消されたねー。
画面共有を使って依頼者が一緒に編集作業に参加する仕組みは音声に関してだけじゃなく色や余白の修正にも効果を発揮します。
まとめ
リテイク地獄なんてクリエイターにも依頼者にもどちらにとっても良いことじゃないですからね。
この記事が少しでもそんな余計な作業を減らすことに繋がれば嬉しいです。