黒門カルチャーファクトリーという本気でシロウトする学校
こんにちは。
暇を持て余していたらいつの間にか黒門カルチャーファクトリーという面白い場所の支配人になっていたデザイニストの「よら( @yora_designist )」と申します。
この場所、交通の便も良いし使い勝手も良いのでちょこちょこと定期利用していただけるようになってきたのですが、人に紹介する際に「ここ見て!」と言えるウェブページが無いんです!まじかよ…!
そのため、想いだけでも伝えたくて記事に残しておこうと思いました。
黒門カルチャーファクトリーってどんな場所?
大阪市中央区日本橋にあるイベントスペースです。
すぐ近くに黒門市場という観光客がわんさか集まる商店街があり、日中は非常に賑わっています。
その黒門市場から通りを一本奥に入ったところにあるアートなビルに非常に入りにくい地下に延びる階段があります。
勇気を持って踏み込んでいただき、その先にある怪しい地下通路の一角に洋館のようなバーが出現します。
ちょっとワクワクしませんか?
根っこにある教育への想い
この記事でも紹介していますが、アートに関するイベント以外にも性に関するアングラなイベントや即興演劇の体験会などをしています。
ただパリピがウェイする(ただただ騒ぐ)場所にはしたくないんですよね。
というのも黒門カルチャーファクトリーという場所に教育という文化を根付かせたいんです。
教育っていろんな形があると思います。
学校教育もそうだし、先輩から後輩への指導もそうだし。受け取る側に学ぶ姿勢があればそれはもう教育になる。
年齢、性別、先輩後輩は関係なく、今日先生だった人が明日は生徒になることも当たり前にある。
プロフェッショナルの作る完成された場所ではなく、学ぶ意志のある人・僕らも含めて成長していこうとする素人が黒門カルチャーファクトリーという場所を通して学んでいける場。
本気でシロウトする学校。そんな場所にしたいなぁと思います。
これは僕個人の理念にも共通してる部分ですね。
\主体性のある暇人を肯定します/
— よら|デザイニスト水野嘉彦 (@yora_designist) 2019年1月6日
思考停止して他人の人生を歩まず、自らの意志で行動する人が好きです。
主体性を持ち、人間味に暇(余白)がある。
もしくは余白を作り出し新たな可能性を取り込もうとする。
そんな主体的な暇人を僕は肯定します。
現在の状況、動き
黒門カルチャーファクトリーではメイン事業として現在2つの動きをしています。
イベント事業
黒門カルチャーファクトリーの場所を提供し、様々なイベントを開催しています。洋館の雰囲気漂うバースペースと簡易ステージ付きライブスペースの2部屋使いが可能になっていて結構便利に使ってもらえます。
たまーに野外でイベントを企画することもあります。
料金表を見る黒門放送局
地下室という立地を利用してインターネットラジオ局の運営をしています。
バースペースが併設しているので、飲みながら収録したり収録後に懇親会をしたりと自由度が高いのが特徴です。
パーソナリティさんのやりたい番組作りに協力して皆で作り上げていきます。また、パーソナリティ養成講座の開講も計画しています。
ラジオは「ながら」で聴けるのが最大の特徴です。
ブログを書きながら、掃除をしながら、料理を作りながら。
映像が必要なメディアだと画面を観ていないといけないですからね。人間が得ている情報の大部分を担っている「目」を自由にできるのは最大の強みだと思います。
他にも動画と比べて音だけの情報なのでダウンロードする容量が少なくて良いのは視聴者に優しいですね。
僕なんて外でネットを使っていたらすぐに容量制限に引っかかるので、「軽い」ことはかなりありがたい。wi-fiジプシーです(笑)
ネットラジオって知名度アップや広告効果を狙ったTVみたいなものと勘違いされる方がいます。
全く違います。
役割がかぶっている点もあるんですが、基本的には拡散能力や広告効果はありません。もちろん有名になれば別です。
じゃあお金出してまでやるメリットがあるの?となりますが、正直メリットはあります。
メリット
- 声の情報を伝えられるのでテキスト情報よりも人柄が伝わる
- 番組を持つことで自分のトークスキルが高まる
- 「局で番組を持っている」とちょっと胸を張れる
- 番組を利用して話したいゲストと会う機会を作れる
- ビジネスチャンスが広がる
- ただただ楽しい
舞台に立つ方が近いんですかね?TVとは全く違う。それでも確実に得られるものはあると思います。
子供も来られる場所へ
現在は大人向けのイベントが多くなっていますが、教育を文化の中心に据えるとしたら子供の存在は無視できません。
というか無視したくない。
僕自身の経験から子供には早い段階から選択肢を見せてあげたいなって思います。
僕の場合、高校2年ぐらいで就職や大学受験といった大きく進路を分ける選択肢を突然突きつけられ、よく分からんままに大学進学を選択してました。
理由は何がしたいかも分からなかったし、世の中にどんな職業があるのかも知らなかったから。就職の道は怖くて選べなかったんですよね。それで消去法で大学進学を選んだ。
結構みんなそんな感じじゃないのかな?
学校教育では実社会や仕事、生き方について学ぶ体制はほとんど確立されていません。基礎学習をずっとやり続けて(それはそれでめちゃくちゃ大事)、唐突に『さぁ将来何を目指す?進学か?就職か?どこへ進学だ?会社はどこにする?』と言われても
「いやいや、無理だから!!」
当時の僕はきちんと混乱しました。
だからといって全てを学校のせいにするのは違ってて。
やっぱり家庭、1番近い他人である親がその辺りを担うのが子供の心理的にも良いと思う。
ただ親も人間であり完璧じゃない。当然自分の人生を生きていて、多様化する社会に必死で食らいついていってます。余裕がないときだってありますよ。
それに人間誰しも自分の生きてきた経験の中でしか語ることはできません。
なので、生活基盤や拠り所を一箇所集中じゃなくて共有・分散化していければ補い合えるんじゃないかなと思うわけです。
学校、家庭、外部。それぞれの得意分野で。
その1つの選択肢に黒門カルチャーファクトリーを持っていきたいなと思っています。
幸い黒門カルチャーファクトリーには全く違う経験をしてきた人達がたくさん出入りしています。学生から経営者、先日は市長まで来られました。
色んな人がいて色んな道がある。
選択を迫るのではなく、選択肢を見せてあげる。望むのなら経験もさせてあげられる。
そんな役割に適した場所なんじゃないかなと思います。
えんとつ町のプペルVRシアターを開催
そうは言っても黒門カルチャーファクトリーという場所はまだまだ認知度が低くそもそも知られていません。
知ってもらえないと選択肢に入らないため今年3月仕掛けます!
なんとえんとつ町のプペルVRシアターを開催することが決定しました!
開催にあたって何度も実際のプペルVRシアターを体験しにいき、VR開発者の萱嶋(かやしま)さんと連絡を取り合いました。
そこでいくつかの課題が見えてきたので、黒門メンバーや企画に協力していただけるメンバーで現在構成を詰めている最中です。
#CANDY大阪 にて #えんとつ町のプペルVRシアター を体験してきました!
— よら|デザイニスト水野嘉彦 (@yora_designist) 2019年1月16日
2日前に開発者のかやしまさん(@TAKESABU )にコンタクトを取り奇跡的に打ち合わせが組めました。#黒門カルチャーファクトリー やりますよ! pic.twitter.com/llKVJ7ACcS
目指すところは親子の時間を大切にしてもらえる空間づくりです。
えんとつ町のプペルは大人も子供も楽しめる絵本ではありますが、漢字や文字数が多くて小さなお子さん単独だと少し厳しい印象を受けます。
でもそこに親が読んであげたり、子供の分からないところだけ教えて読書を手伝ってあげるという親子の共同作業が発生すれば、非常に良い親子のコミュニケーションツールになり得ます。
そんな親子のコミュニケーションをデザインした会場作りをしていきます。
そこでの楽しい経験は回り回って黒門カルチャーファクトリーという場所に子供も来れるんだよというイメージにつながっていくはずです。
手際が悪くゆっくりで遠回りかもしれないけど、自分にできることからコツコツ進めていきます。
黒門カルチャーファクトリーを利用して一旗揚げようとする人も単純にお手伝いしたい人も大歓迎ですのでぜひ協力してもらえると嬉しいです!
黒門カルチャーファクトリーオーナーのばたやん(溝端 康祐)のブログも想いが乗っているのでぜひ読んでみてください。
黒門カルチャーファクトリーという愛おしい場所
黒門イベントカレンダー
黒門カルチャーファクトリーのイベントカレンダーを用意しました。ぜひ参考にしてみてください。
※随時更新されます。