プロジェクトを止めるな!坂本幸雪展の裏側
今年の1月頃から心斎橋にある赤字店舗の再建プロジェクトに参加することになりました。
集められたメンバーの専門性を活かし、内装施工・デザインなどを毎回ガラッと変え、イベント主催者の世界観を最大限表現できるイベントスペースという方向性で進んでいたのですが、少しずつ歯車が狂い始め、想定外の事態に発展することになりました。
想定外の事態に発展
黒門カルチャーファクトリーに関わるようになってから少しずつ活動の幅が広がってきました。今回のプロジェクトもその1つ。
そのスペースの方向性として「内装施工・デザインなどを毎回ガラッと変え、イベント主催者の世界観を最大限表現できるイベントスペース」と謳っていました。
イベントごとに新しいものに作り直すreMake。
主催者さんが諦めていたやりたいをもう一度叶えるreStart。
そんなそれぞれのre○○を提供する場所。そういう意味でre:Spaceという名称に。
そのモデルケースとしてプロジェクトメンバーの一人である坂本幸雪さんにスポットを当て、彼女の世界観を表現することで来場者にイメージを掴んでもらう作戦を立てました。
素直に進んでいたらその場所でイベントを開催する予定だったんですが、スペースのオーナー(再建を依頼してきた人)が報酬を
払わない!
払わないっ!
払わないっ!!
などと言い出して事態が急変。
イミガワカラナイッ!!!
契約違反な上、すでに色々と出費やメンバーへの報酬も発生している段階で、です。
それまでにも何度か約束と違う発言があったり、ビジネスパートナーとして態度にも疑問が生まれてきました。
これでは信用できない。
せっかく手を組むのなら少なくとも同じ方向を向いていたい。今回はそれが感じられませんでした。結果、契約解除に至りました。
しかし、その時点で色々な人にスケジュール調整や協力をしてもらっています。
目玉企画となるライブペインティングはイラストレーターさんとのコラボで調整・打ち合わせも終わり、リハもしている。
幸雪さんの中でその人たちへの謝罪の気持ちが膨らんでいたと思います。
さらに準備を進めていくうちに彼女の中で個展を開くことへの気持ちが変化していくのを感じました。
その気持ちが皆に伝わり、今回プロジェクトを止めずに個展の開催につながったんだと思います。
開催場所は彼女が毎月朔日参りをしている神社さん。
彼女の口から「龍」というフレーズが飛び出したときは驚きました。
その過程は橋爪大輔監督(@hashidumemo)がドキュメンタリー映像としてYoutubeにアップしてくれています。
ぜひ観てください。
シュガーアーティスト坂本幸雪という人物
感謝の想い
僕が見ていて一番感じたのはこれでした。
彼女はこれまで個で叶えられないことを繋がりで実現してきました。
これは僕も含めてたいていの人が実感として分かると思う。
自分ひとりの力は本当にちっぽけだけど、これだけのことをやれたのは協力してくれる人、場所のおかげ。
自分の周りにある全ての大切なものに感謝の意宣りを伝えたい。
誰かに喜んでもらえることで自分も元気になれると彼女のサイトに書いてあった(気がする)。そんな幸雪さんは人一倍他人への感謝の気持ちを持っているんじゃないかって思います。
誰かの勇気になりたい
もう1つの想いがこれ。
正直最初の頃はこんなこと考えてもなかったんじゃないかな~と。
それでも今はすごく感じます。
特別ではないただのパティシエである自分の挑戦を見てもらうことで、「私でもこんなことできたんだよ」ということを伝えたい。自分に関わってくれた方の勇気になりたい。
それが自分ができる感謝の伝え方。
契約解除後の彼女からはそんな想いを強く感じました。
開催情報
日時:2019年4月12日~14日 12:00~20:00(最終日のみ~15:00)
場所:神戸元町 走水神社(はしうどじんじゃ)
アクセス:阪神線・JR「元町」駅から徒歩8分
14日まで開催しているのでぜひ坂本幸雪という人物に会いに来てください!